APACのマネージャーから呼ばれてミーティング。

自分はNorth Asiaの組織に属しているので、ひとつ上の階層からの呼び出しだった。

何の話かと思っていたら、自分の部下の進退についてのディスカッション。
現状についてと将来的について。改善策はあるか?


ここ数週間行動を見ていて怪訝なところがあり気になっていた。
営業としては正直向いていないなと。

社内外での活動や目標に対する態度など、かなり詳細に調べられている。

今日のディスカッションは直属上司(俺)への彼についてのヒアリングだったわけだ。

俺の意見と、APAC側での調査結果は完全に一致していた。

なんとかモチベーションを上げて良い方向に導けないかを模索はしていたけれど、結論としては自分の組織には必要ないと結論を出した。
APACからも既に同じ結論が出ていたとのこと。

外資系は自由な雰囲気もあるけれど、実際のところかなり細かく評価をされている。
数字の部分だけではなく、他部署を含めた周りのスタッフからの360度評価も含まれている。

今回のケースは数字は達成はしていたけれども、その達成の仕方について1件ごとに全て調べられていた。


数字のつくり方にも問題があり、組織として評価するに値しないとの決断が下された。

クビではないけれど、多部署への移動が近々通達される。
それを受け入れなければクビだ。

即クビじゃないだけ優しい会社だなと思った。

彼はこの会社ではかなり初期メンバー。
新旧の入れ替わりで、古からいる人はどんどん追いやられて辞めていっている。

自衛策として飲み会を頻繁に開いて情報交換をしていたようだけど、シラフで出せない答えを酩酊した状態で導くことは絶対に出来ない。

外資で生き残りたければ同じレイヤーの人間と酒を飲みながら愚痴るのはやめて、上位層からはどう見えているかという客観的な視点を常に持つ必要がある。



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